武田クリニックメールマガジン 第206号
2012.03.15
守田医師より
東日本大震災、福島第一原発事故から1年。
改めて、犠牲者の方々のご冥福をお祈りいたします。
復興事業、事故処理が円滑に進んでくれることを願ってやみません。
さて、今回は重要なお知らせがあります。
糖尿病診療に欠かせないHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)の検査の値が変わります。
これまで使用されてきたHbA1cは、JDS値といい日本独自の値でした。
海外で広く使用されているHbA1cは、NGSP値という国際基準値となっており、
日本でも国際標準化のHbA1cに対応するため、今年4月より診療の現場において
JDS値からNGSP値へ変更される事となりました。
JDS値とNGSP値の違いは、簡単にはHbA1cが5.9~9.9%の範囲では、
これまでの値よりも+0.4%アップした値となります。
例えば、これまでは6.1%だった人は6.5%となります。
糖尿病が悪化した訳ではなく基準値が変わった訳ですが、慣れるまでは、
なんだか悪くなってしまったような感じがしてしまうかもしれませんね。
当面はこれまで使用していたJDS値とNGSP値を併記した結果をお渡しすることになります。
しばらくは混乱するかもしれませんがよろしくお願いいたします。
管理栄養士 三簾より
暦の上では春ですが、まだまだ寒い日が続きますね。
花粉で春の気配を感じている方も多いのではないでしょうか。
花粉症はアレルギーの一種で、体に侵入した異物を排除するために備わっている免疫が、
本来は無害であるはずの花粉に異常反応してしまい、自分自身にも害を与えてしまいます。
花粉対策にはメガネ・マスクで侵入を防ぎ、うがい・手洗い・洗顔で
洗い落とし寄せ付けないことが第一です。
タバコやアルコール、不規則な生活や偏食は、
症状を悪化させる要因になると言われています。
生活面の見直しもぜひ行ってみてください。
ここで少しワンポイントアドバイスです!!
くしゃみ・鼻水・涙目の原因物質となるヒスタミンの働きを和らげるのには、
ビタミンC(野菜では特に葉物、果物)が有効です。
またヒスタミンの放出量を抑える働きがあるものは、
マグネシウム(大豆製品、海藻、玄米など)になります。
目や鼻の粘膜を強化するには、
・β-カロテン(緑黄色野菜、動物の内臓など)
・セレン(魚介類・動物の内臓など)
・亜鉛(牡蠣・牛肉、未精製の穀類など)
を摂るといいと言われています。