menu

PAGE TO TOP

武田クリニックメールマガジン 第273号

2014.12.27

管理栄養士 大田より

年末年始は今しか食べられないごちそうが盛りだくさんですね。
そんな年末年始、気を付けたいのは塩分です。
血圧が高い方や糖尿病の方は、1日の塩分摂取量を6g以内に抑えるように決められています。
ところが、年末年始のごちそうは塩分量がものすごく高いんです!

例えば、年末の年越しそば。
1杯あたりの食塩量は約5gです。そば1杯で1日の食塩のほとんどを摂ってしまうことになります。
お正月のお雑煮も薄い京風のもので1.8g、濃い関東風のものは2.7gほどの食塩が入っています。
白味噌などつゆが濁ったお雑煮は特に塩分が濃い傾向にあるようです。

おせち料理も塩分が多いです。
年末に作って、新年にゆっくり食べられるように作るのが本来のおせちですから、
保存性を増すために食塩や砂糖がたっぷり入っているものが多いのです。
例えば、かまぼこ。3枚で食塩1g相当です。
わさび醤油をつけると美味しいですが、塩分量を知ると付けられませんね。
昆布巻き3個で1.7g、数の子1本1.5g、
甘みのある黒豆でさえ小鉢の半分当たりで0.3gの食塩量です。

ここまでご紹介した料理だけで、
大晦日は「年越しそば」のつゆをすべて残したとして約3g。
元旦は「お雑煮1杯、かまぼこ3枚、昆布巻き3個、数の子1本、黒豆」で6.5g。
これだけでもう1日の塩分摂取量6gを超えてしまいましたね。
腎臓や心臓に疾患がある方は塩分1日6g以内を厳守しないといけませんが、
それ以外の方が年末年始に1日6gを目指すのはかなり難しいと思います。
年末年始にしか食べられないごちそうを食べるなとは言いません。
厳密に1日6g以内にならなくても、かまぼこは1日2枚まで、お雑煮はつゆを残してみる、など
少しずつ食塩量を減らす工夫をしていただけると年始の血圧も今年より下がるのではないでしょうか。

あとはお餅です。
切り餅2個でお茶碗1膳分のご飯と同じカロリーですので間食にお餅は控えてくださいね。

最後になりましたが、寝正月には注意です!
食べてすぐに寝たら牛になると言われていますよね。
牛にはならないですが、血糖値が上がってしまいます。ごちそうを食べたら動きましょうね。
ちょっと工夫しながら美味しいものを食べて、動いて、良いお年をお迎えください。
年明けに、「食べるときにこんな工夫をしたよ」というご報告をお待ちしています。


あざみ野坂の上クリニック 武田クリニックfacebookページ

Copyright (C) Takeda Clinic . All Rights Reserved.