武田クリニックメールマガジン 第290号
2015.09.15
研修医 橋本より
9月からお世話になっております東海大学医学部付属病院臨床研修医2年目の橋本諒と申します。
先月までの約1年半は本院と分院の研修をしていました。
初めてのクリニックでの研修で、ご迷惑をおかけすることもあると思いますが、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
管理栄養士 大田より
暑さも遠のいて桃の時期も過ぎ、梨も涼しくなり種類が変わってきました。
これからは、ぶどうと柿の時期ですね。
そんな果物の美味しい時期ですが糖尿病の方なら、主治医から「柿、気をつけてね!」と一度は言われたことがあると思います。
果物はそれぞれ成分も異なりますが、特に柿1個には角砂糖4個分の糖質が含まれています。(干し柿は角砂糖7個分)
もちろん、種類や熟成の程度によって糖質は変わるので角砂糖4個分、というのは一つの目安です。
伊勢原の果物は甘くて美味しいので、糖質はもう少し高いのではないでしょうか。
食品交換表に載っている柿の1日の適正量は、中くらい1個(80kcal)です。
勉強会で聞いた話では、「果糖は言われているほど悪い働きはしないのではないか、1日80kcal程度を守れば問題ないのではないか」といった内容でした。
しかし、HbA1cが上がった方にお話を聞いてみると柿の時期に悪くなる方が非常に多い様です。
柿は長持ちするので長期間食べ続けてしまう方や、(干し柿になると特に)甘いものをなるべく食べないようにしていた方が毎日1個食べるようになった時、HbA1cは上がります。
秋の時期に上がったHbA1cで、そのまま年末年始に突入することになってしまいます。
「たまに甘いものが食べたくなって食べるんです」といった食べ方は問題ありません。
血糖コントロールがうまくいっていない時はなるべく食べる回数を控えて、うまくいっている時は、食べ過ぎないようにして皆さまの健康増進に、このメールマガジンが少しでも役立てたら幸いです。