武田クリニックメールマガジン 第433号
2021.08.30
医師 田尻より
現在、新型コロナ変異ウイルスが猛威を奮っています。
当初のウイルスより遺伝子変異し、感染力が倍増、とにかくタチが悪くなっています。
どうやったら感染せずに乗り切れるか・・・
３密（密閉 密集 密接）を回避（できれば公共交通機関も）、
マスクは、ウレタン製は呼吸が楽な分、感染防御の効果が乏しく、
不織布や布製の２重マスクが勧められています。
他は手洗い、うがい。私は東海大学大磯病院でコロナ入院患者さんを
担当しておりますが、帰宅したらそのままシャワーで全身洗い流します。
１年以上経過しましたが、職員全員、誰も感染を起こしていません。
残るはワクチンです。確かに副反応の報告はあります。
しかし症状の出現、重症化は抑えられます。
この１ヶ月、ワクチンを打った高齢者の入院はほぼなく、
２０～５０歳代のワクチン未接種の方ばかりが入院し、元気に帰れる人は、ほんの一部です。
退院後も酸素ボンベを持ち歩かなければいけなかったり、認知機能が落ちたり後遺症が残っています。
この数日は満床で入院もできなくなっています。
そのため今後、自宅隔離の方含め、働き盛りの人たちの、後遺症による失業や就職困難が問題になるでしょう。
そうならないためにも、ワクチンを接種しましょう。
（注：ワクチンを接種しても感染します。他人にも伝染します。上記感染防御は必ず守りましょう）
看護師 白石より
残暑お見舞い申し上げます。
今回は腎臓について、お話しをしようと思います。
腎臓は、そら豆の様な形をして握りこぶし位の大きさの臓器で、
腰のあたりに左右対称２つあります。
その動きは、
１）血液をろ過して老廃物や水分・塩分を尿と一緒に体外へ出す
２）体内の水分量や電解質バランスを調節する
３）血圧を適正にコントロールする
４）造血ホルモンを分泌して赤血球を作る
５）カルシウムを体に吸収させるのに必要なビタミンＤを活性化する
腎臓の機能が低下すると、
１）手足がむくむ
２）体が酸性になる
３）カリウムが高くなる
４）貧血になる
５）骨が弱くなる
などの症状出てきます。ただ自覚症状が出にくいという特徴があります。
以上の様に腎臓は“体を正常に保つ働きを持つ大切な臓器”なのです。
さて８月も終わろうとしていますが、残念ながらコロナ禍の日々は
まだ続きそうです。
心置きなく孫達と遊べる日を楽しみにしています。
