武田クリニックメールマガジン 第188号
2011.06.16
小笠原医師より
はじめまして。
第1週目の土曜日の診療を担当させていただいている小笠原と申します。
専門は消化器内科です。消化器内科は消化管だけでなく、肝臓や膵臓も含まれます。
最近では、内臓脂肪型肥満のメタボリック症候群の人が増加傾向にあります。
これらの方々は高血圧、脂質異常症、糖尿病を多く合併しています。
メタボリック症候群の前段階で、肝臓に中性脂肪が過剰に蓄積される
脂肪肝を多く合併されていることがわかっています。
脂肪肝のほとんどは非アルコール性脂肪肝疾患です。
しかし、10~20%の方が非アルコール性脂肪肝炎に進行し、
肝硬変、肝細胞癌に進展します。
非アルコール性脂肪肝炎に進行する原因としては、脂肪の燃焼で活性酸素が増加すること、
内臓脂肪から分泌されるサイトカインという炎症を増幅させる物質による刺激、
内臓脂肪がインスリン抵抗性を増大させること(糖尿病も増悪する)などが考えられます。
治療は糖尿病と同様に、生活習慣の改善です。
このような方の早期発見、治療を行いたいと思います。
人間ドック学会健診情報管理指導士でもありますので、
内服治療だけでなく生活習慣に関しても指導を行っていきたいと思います。
また、胸やけや腹満感、食欲低下などの消化器症状に関してもご相談ください。
よろしくお願いいたします。
臨床検査技師 脇屋より
「ひげ」の検査技師の脇屋でございます。
梅雨入りをしましたが、6月初旬ではまだそれ程の梅雨らしい雨は降らずに、
ジメジメと蒸し暑い日々が続いております。
暑いのか寒いのか分かりにくい気候ですので、
体調を崩したり、風邪をひいたりしないようにご注意ください。
あやめが終わり、紫陽花にかわりはじめているようです。
歌川の川べりに紫陽花ロードがあるようですので、
柏木牧場を廻りながらゆっくりと散策するのも体調管理にいいかもしれません。