武田クリニックメールマガジン 第53号
2005.10.29
上原医師より
日に日に寒くなってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。さて先日、落語家の三遊亭円楽さんが脳梗塞の疑いで入院されたとの報道がありました。脳梗塞や心筋梗塞などの動脈硬化症は、突然に起こって皆さんの日常生活を脅かす怖い病気です。長島監督でさえ復帰出来ていないように、やはり動脈硬化症を起こさないようにすることが大変重要になります。現代の日本は過食と運動不足の影響もあり、ある統計では、１００人に約４人がこの動脈硬化症を起こすと言われています。特に糖尿病の方は、心臓の病気に２～４倍かかりやすく、脳卒中に５倍なりやすいと言われています。これらの確率を出来るだけ少なくするよう、血糖・血圧・コレステロールの管理を厳格にしていくことが大切になります。症状が無いからと放っておくと、動脈硬化症は確実に忍び寄ってきますので、十分注意しましょう。
守田医師より
だんだん寒くなってまいりましたが皆さん、お元気ですか。寒くなってくると、血圧も上がりがちになってまいります。
脳卒中や心筋梗塞、狭心症などの高血圧に伴う合併症の頻度も高くなります。普段、血圧のコントロール良好の方も自宅で血圧を測定するなどして十分注意してください。寒い時期だけお薬を増やす必要がある方もいらっしゃるかもしれません。担当医師と相談して、お薬を調整してもらってください。また、急な寒冷刺激は急激な血圧上昇につながります。お手洗いやお風呂場、脱衣場が寒い場合は、小さな暖房（最近は脱衣場やお手洗い専用の暖房も発売されているようです）を準備して予め暖めておく等して、いつも居るお部屋との寒暖の差が小さくなるように工夫してください。
