武田クリニックメールマガジン 第321号
2016.12.28
管理栄養士 大田より
年末でお忙しいことと存じますが、いかがお過ごしですか。
昨年、ご好評をいただいた年末年始の食事について、今年も書かせていただきます。
テーマは同じになりますが書き直しをしているので、一昨年読まれた方も最後までお目通しいただけたら幸いです。
年末年始の食事に含まれる塩分は
年越しそば:5g
お雑煮:1.8~2.7g
かまぼこ3枚:1g
血圧が高かったり、糖尿病や心臓病がある方は6gと決まっているので年末年始の食事はかなり厳しいです。
暖かい室内と血管がキュっと締まりそうな寒さの温度差で体に負担がかかります。
なるべく塩分少なめを心がけて、血圧が上がり過ぎないよう注意してみてください。
カロリーに関しては、一番お餅に普段との食事の差がでるでしょうか。
切り餅2個のカロリーは、お茶碗1膳分(米飯150g)と同じです。
お餅を主食代わりに食べる分には問題ありませんが、食事以外でおやつに磯辺巻き・あんころ餅を食べるのは血糖値を爆上げします。
1月のHbA1cを見て青くなりたくない方は、やめることを強く勧めます。
自家製のお餅だと切り餅より、かなりサイズが大きくなるので注意が必要です。
おせちも、保存性を増すために砂糖がかなり使われています。
ひとつひとつは少量でも、1食分食べると食後高血糖になりやすいです。
対策としては野菜から食べ始める・食後に体動かすことが有効になります。
年末は夜更かしをして夕食後にテレビをみながら何かを食べ、年始はお酒を呑む。
そんな食っちゃ寝が許されるのが、日本のお正月文化みたいなところありますよね。
それが一般的ですし、年の瀬とお正月くらい好きに食べて呑んでも良いと思います。
ただ、秋口から上がり傾向のHbA1cの値(当院平均)とクリニックの医師・看護師・受付・怖い管理栄養士の顏を少し思い出して完全に自己節制のスイッチを切らないで上手く調整しながら美味しく食べて動いてくださいね。
2016年も糖尿病や高血圧に気をつけた生活お疲れ様でした。
待合や栄養指導で患者さんとお話させて頂いていると、「みんな頑張っているな」と感じることが多いです。
今年も皆さん本当に頑張りました。ゆっくりやすんで、良い年をお迎えください。