武田クリニックメールマガジン 第428号
2021.06.15
医師 大津より
月曜午前の外来を担当している医師の大津です。
突然ですが、「スティグマ」という言葉を聞いたことはありますか?
最近、医療の学会などでよく耳にする言葉です。
2019年にアメリカ糖尿病学会(ADA)で糖尿病患者の方が発表してから、糖尿病の世界でも大きく取り上げられるようになりました。
意味は「特定の属性(=病気)に対して刻まれる負の烙印」ですが、「(いわれなき)“差別”・“偏見”」と言った方が分かりやすいでしょうか。
“糖尿病”というだけで、ある特定のイメージ(ステレオタイプ)で色々と言われたり、そのイメージが嫌で人前で糖尿病であることをオープンにしたくなくなる、といった経験はありませんか。
そのような社会全体が持つイメージ=誤解を直していこうと、様々な活動が始まっています。
その中では、“糖尿病”という病名を変えようという話も出始めています。
少しでも関心を持たれましたら、日本糖尿病協会のHP
(https://www.nittokyo.or.jp/modules/about/index.php?content_id=46)
もご覧ください。
糖尿病を持たれる方がスティグマに悩まされない社会になることを切に願うこの頃です。
看護師 菊地より
色鮮やかな紫陽花が咲く季節となりました。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
昨年から家で過ごす時間が増えたこともあり、庭で家庭菜園を始めました。
バジルや紫蘇、ゴーヤ、スナップえんどうなどを収穫して食卓で楽しんでいます。
自分で世話したものが実るのは嬉しいものですね。
これまでとは違う生活に疲れることもありますが、楽しめることを1つでも見つけて、気持ちをリフレッシュさせていきたいものです。
季節の変わり目は体調を崩しやすいので、食事、睡眠を充分にとって気をつけてお過ごし下さい。